子育て発達コラム 「言葉を話し出すためのチェックポイント~延滞模倣」
- 2025年12月24日
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「延滞模倣」とは「目の前にモデルがいなくても昨日見たことを今日模倣する」ということです。昨日お母さんといっよにした手遊びの一部を一日置いた今日模倣した、ということです。
「延滞模倣」の前に1才頃から「模倣」をするようになります。例えば食事のときお母さんがテーブルを拭くのを見て拭く真似をする、あるいは簡単な手遊びの一部を真似するというようなものです。
「模倣」は、言葉の発達に関して重要な認知的な発達の要素をたくさん持っています。
★「模倣」(1才頃)がもつ認知的な発達の要素
1 表象機能
→ 頭の中で、イメージや言葉などを操作すること。
2 象徴機能
→ あるものを別なもので表すこと
(例)目の前に赤いリンゴがあるとして、それを別なもので表すこと
(1)イメージ (2)言葉 (3)絵 (4)写真
3 記憶する
→ 例えば、目の前でお母さんがテーブルを拭くのを見てそれを真似をしようとしたとき、お母さんの動きのイメージが頭の中で浮かび、それを自分のいろいろな感覚に結びつけて模倣の動きになります。その時「物事の順序が記憶できる」ようになります。テーブルを拭く動作も順序がありますから、お母さんの動きを順序に沿って記憶できている、ということです。この「物事の順序を記憶することができる」ことによって、記憶力の飛躍的な伸長につながっていきます。
★「延滞模倣」(1才半頃)がもつ認知的な発達の要素
「延滞模倣」には「模倣」がもつ認知的な発達の他にさらにもう一つ、発語のために必要な要素があります。
4 長期記憶
→ これは文字通り、「長い時間記憶にとどめることができる」ということです。
「延滞模倣」がもつ、「発語」のために重要な認知的発達を確認していきますと、まず表象機能と象徴機能が発達するので、それを使って身近にあるものを「言葉」として置き換えることできるということ、そして、「長い時間記憶することができる」ということで覚えた言葉を時間が経っても頭の中で思い浮かべることができる、ということです。
このように見ていきますと、「延滞模倣」というのは、「発語」を含めた言葉の発達のための重要な要素をもっていることが分かります。一つのチェックポイントとしてみていただけたら良いと思います。
今回は以上です。
