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日記

​楽しい広場のブログ

ことばを話す前にしなければならないこと

療育教室 楽しい広場の「こども発達相談」で、一番多いのが「ことばの遅れ」です。2才代、3才代で発語がわずかしかない、2語文が出てこない、幼稚園や保育園で他の子どもさんたちとの会話についていけない等です。


 楽しい広場の発達療育では、「お母さんの安心感」をベースにして子どもさんたちは成長していくと考えていきます。つまり、お母さんとのかかわりはとても重要です。その中で、相手の気持ちの感じ取り方、自分の気持ちの表し方、コミュニケーションの仕方、そしてことばの理解や発し方などを学んでいきます。


 そして、この中でことばの発達が伸びていきます。ことばの発達とは、ことばの理解、ことばを発する発語、そしてことばを使ったコミュニケーションです。会話もここに入ります。

 この中で、なかなか発語が出ない、増えない子どもさんがいます。

 ことばを発する前にしなければならないことがあります。それは、ことば以外、例えば表情、声、動作、視線、しぐさ、雰囲気などの手段を使ってのコミュニケーションです。 専門的には、「非言語的コミュニケーション」と言います。


 コミュニケーションとは、相手と気持ち、考え、感情などを伝え合うことです。子どもさんたちは、まず、お母さんとことば以外のコミュニケーション手段を使って、自分の心の状態を伝えていきます。お母さんに「伝えたい」と思うのですね。その経験がどんどん重なって「ことば」という手段で、お母さんに「伝えよう」とするということです。これが発達療育で考えている「発語」の基本的な構造です。


 これまでの発達相談の中でも、何らかの理由で、子どもさんとお母さんとのかかわりが少なくて、ということはことば以外のコミュニケーションの経験が少なくて、子どもさんの「伝えたい」という思いが弱かった場合が多くありました。


 その場合、改善の方法としては、お母さんとのかかわりを増やすことになりますが、そこには「お母さんのアドバンテージ(有利さ)」があると考えます。


 つまり、子どもさんにとってお母さんは重要な存在であるので、一日の中で短い時間でも、一緒に遊んだりかかわることで、子どもさんたちはどんどん変わっていきます。一日フルタイムで働かれているお母さんでももちろん大丈夫です。


 それによって、これまで楽しい広場の相談に来られた多くの子どもさんたちが大きく変わっていきました。

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