子どもさんの中に、次のような特徴をもった子どもさんがおられないでしょうか?
・記憶力が抜群に良い
・絵を描くのが大好き
・絵本や図鑑が大好き
・アニメのキャラクターや車の車種などを膨大な数覚えている
・ひらがなやカタカナ、アルファベットなどの文字や数字が好きで読める数も多い
・一度通った道順を正確に覚えている
・街の中にある自分の気に入った商標やマークを指さす
・レゴやパズルなどの細かいものを組み合わせて遊ぶのが好きである
これらのような特徴をもった子どもさんの中に「視覚優位」という身体的特徴をもった子どもさんがいると考えられます。
「視覚優位」というのは、写真を撮って情報を記憶し処理するような「視覚的情報処理能力」が特に強い場合を指します。これはもちろん障害などではなく、身体的特徴と考えられるもので日本中、あるいは世界中にもそういう方はたくさんおられると思います。
「視覚的情報処理能力が特に強い」というのは、端的に申し上げると「目で記憶する力が強い」ということです。具体的には「86035914」という8桁の数字を記憶しようとするとき、「はち、ろく、ぜろ、・・・・・」と言葉で何度も繰り返して言いながら記憶するのではなく、一度その数字を見ただけですぐ覚えてしまうということです。
幼児期の子どもさんにも多くの「視覚優位」の子どもさんがおられます。その中の一部の子どもさんの中に発達の遅れが出る場合があります。発達の遅れとは、発語の遅れ、言葉を使ったコミュニケーションの不安、一斉指示が通らないなどです。
ではなぜ「視覚になるのか?」「なぜ視覚優位が発達の遅れの原因になるのか?」については次回ご説明致します。
今回は以上です。