top of page
日記

​楽しい広場のブログ

自閉症児は、視線は合います。しかし、アイコンタクトができません。

  • 2024年2月21日
  • 読了時間: 2分

幼児期のお子さんで、幼稚園や保育園などの先生から「最近話をしていても視線が合いずらいんです」と言われたり、「家で名前を呼んでも目を合わすことが少なくなった」と感じたりして、不安を感じておられるお母さん、お父さんもたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

 

よくインターネットや本などで、自閉症の特徴として「視線が合わない」と言われていることが多いですね。今回は、それは全く関係がない、という説明です。



自閉症については、1970年代からイギリスを中心に認知心理学者の人たちが、その原因について研究を盛んに行っていて、その中で1990年代にイギリスのウタ・フリスという女性の認知心理学者が本を出されています。そこでは、自閉症の原因について、次のように述べています。


「人間は脳に視覚や聴覚、嗅覚、触覚などのいろいろな感覚からいろいろな情報が入ってきて、それを一瞬のうちに統合して処理し、意味ある情報にして、それを基に人と話をしたりコミュニケーションをしたりしている。自閉症の人たちは、それぞれの感覚からは正常に情報を入力しているが、最後のそれらを統合して意味ある情報として処理する機能のところに障害があるのではないか。」


療育教室 楽しい広場の「発達療育」でも、この理論を基本にしています。


では、この理論と「視線が合わない」との関連です。この理論から言いますと、自閉症の人でも視線は合います。私(伊澤)もこれまで、多分自閉症であろうと思われた中学生と高校生の二人にお会いしましたが、二人とも視線はきちんと合いました。では、何が問題かと言いますと、自閉症の人は「アイコンタクトができない」ということです。言い換えますと「目でコミュニケーションができない」ということです。


具体的に言いますと、例えば「目くばせの意味が分からない」あるいは「お母さんは顔は笑っているけれど目は笑っていない、という意味が分からない」ということです。つまり言葉では言わないけれど、目や動作やしぐさ、雰囲気などからの各感覚からの情報を一瞬にして統合し、その意味を読み取るということが、障害のためにできないということです。


療育教室 楽しい広場では、常々、「視線が合わないのは自閉症の特徴である」と広く流布されているこの説を「自閉症の迷信である」と言っています。理由は上記の通りです。


今回は以上です。









 
 

最新記事

すべて表示
言葉の遅れの原因~「視覚が強い」

療育教室 楽しい広場が19年間、こども発達相談やことば伸び伸び教室を行ってきた中で、「言葉が遅い」の原因は大きく2つ考えられます。  一つは「お母さんとのかかわり方」で、具体的にはお母さんとのかかわりが少なく、そのため言葉の発達に必要な「伝え合い」の経験が少ないと考えられる場合です。  そしてもう一つは、子どもさんが「視覚が強い」という身体的特徴をもっている場合です。身体的特徴というのは、「視覚が

 
 
3月8日(日)、療育教室を行います。

令和8年3月8日(日)、札幌市社会福祉総合センター 第1会議室で3月1回目の療育教室(こども発達相談、ことば伸び伸び教室)を行います。  療育教室 楽しい広場が行う「発達療育」は、言葉の遅れや、多動、かんしゃく、友だちとトラブルが多い、一斉指示が通らないと言われたなどの発達の不安について、子どもさんの「生活経験を見直す」ことでその原因を明らかにし、それに応じて発達の不安を改善するために働きかけを行

 
 
2月22日(日)療育教室を行いました

2月22日(日)、札幌市社会福祉総合センター 第1会議室で療育教室を行いました。  本日は小学校支援学級3年生のお子さんの「ことば伸び伸び教室」でした。クイズやなぞなぞ、そして3年生の国語や算数の勉強をしました。    親御さんのお話の中で、小学校の普通学級と支援学級を含めての3年生全体での英語の授業で、「きゅうりを英語で何と言いますか?」という質問が出されたとき、一番最初に手を挙げて正解を答えた

 
 
 現在、事務所を札幌市厚別区に置きながら、主に札幌市社会福祉総合センターの会議室をお借りして、こども発達相談やことば伸び伸び教室、療育セミナーや、
療育カウンセリング、講演などを行っております。
お問い合わせは、電話、又はメールでお問い合わせください。
(事務所電話)
(メールアドレス)
乳幼児の発達の遅れや発達障害に関する個別の療育相談について、札幌市で活動をしている

NPO法人 療育教室 楽しい広場 

です
©2023 NPO法人 療育教室 楽しい広場
bottom of page