令和6年11月4日(月:祝日)、10時~12時、札幌市社会福祉総合センター 第2会議室におきまして、「第30回 札幌療育セミナー」を開催いたしいます。
今回のテーマは、「あれ、どれ、これ、それ」です。これは以前このブログでも書きましたが、これまで「これらのあいまいな言葉は子どもたちを混乱させるだけだから、使わないようにしましょう」という立場で早期療育をされている方がいる、という話を聞いたことがあります。現在もいらっしゃると思います。
療育教室 楽しい広場では、もちろんこれらの言葉は普通に使うようにします。この「これ、あれ、あっち」などの言葉を「指示詞」と呼びますが、発達的には12カ月~16カ月くらいから出始めると言われています。(小椋たみ子:2008年)この小椋先生の説は、ピアジェの認知発達論と関連付けながらの言語発達論の一部です。療育教室 楽しい広場でもこの小椋先生の説を基にしています。
今回は「あれ、どれ、これ、それ」という言葉に対する考え方の違いを切り口にして、子どもはどのように言葉を覚えていくかというメカニズムについて、「社会的相互作用を重視する言語発達論」を重視する立場から説明をいたします。