top of page
日記

​楽しい広場のブログ

禁止語、否定語は使いましょう

  • 執筆者の写真: 崇弥 伊澤
    崇弥 伊澤
  • 2024年1月21日
  • 読了時間: 2分

 「ダメ」「やめなさい」などの禁止語や「いい加減にしなさい」「早くしなさい」「さっさとしなさい」などの命令語を使わない、あるいはなるべく使わない、という子育て論があります。それを実践している幼稚園や認定こども園もあるようです。


 なぜ使わないかと言いますと、ある幼稚園のホームページでは次のように述べています。


 「子どもが親の言葉を理解できるようになると、親が望むような行動をさせるために禁止や命令する言葉が増えていき、子どもの心が育つ時期に子どもたちが耳にする言葉の多くが、禁止語と命令語になりがちになる。そうすると、子どもの意識を白いキャンバスだとすると、禁止語・命令語の言葉で埋め尽くされてしまう。これでは、子どもにストレスを与えるだけではなく、否定的なセルフイメージを与えることになる。なので、肯定的な言葉や思いを書き込んでいくことが自己肯定感を高めていくために必要である。」

 この幼稚園では、禁止語や命令語を使わないですむように人的、物的に環境を整えているとのことです。


 さて、療育教室 楽しい広場の「発達療育」においては、もちろん「禁止語、命令語を使いましょう」です。なぜなら、小学校に入学してから大人になり、社会の中で生活する上では当然「禁止語、命令語は必要になる」からです。

 つまり、禁止語、命令語の言葉、言い方、使う状況、言われたときは当然気持ちの良いものではありませんがそのストレスに耐えることなどを、小さいうちから学んでいかなければなりません。これは極めて当たり前のことだと思います。


 上記の幼稚園の考え方の中で、「親が望むような行動をさせるために禁止や命令する言葉が増える」としていますが、親は子どもが家庭で生活をしていくために、あるいは社会で生活するためにいろいろなことを「教え込んで」いきます。これはおかしいことではありません。そして幼児期の生活は禁止語や命令語も増えますがそれだけではありません。楽しいこと、うれしいこと、面白いことなどポジティブ(前向き)なこともたくさん経験していきます。その中で禁止語、命令語も使われるということです。


 当たり前のことですが、適切に禁止語、命令語を使いましょう。「今日、子どもにダメと叱ってしまった」「早くしなさいと何度も言っちゃた」と落ち込んで、自分を責めるのはやめましょう。


 療育教室 楽しい広場に相談に来られたお母さん方にいつもお話しするのは「素晴らしいお母さんになる必要はありません。普通のお母さんでいきましょう」ということです。


 これが、療育教室 楽しい広場の基本的な考え方です。


 












 

 
 

最新記事

すべて表示
笑華尊塾主催のイベント「直観的集合」でスピーチしました

本日6月21日(土)、札幌市清田区にありますレンタルスペース「ブリス・ツリー」で行われました、笑華尊塾主催のイベント「直観的集合」でスピーチをさせていただきました。  この「直観的集合8人のメッセンジャーが思い思いの内容を15分の時間でスピーチをします。私伊澤も同じく笑華尊...

 
 
笑華尊塾のイベントで2回目の講演をいたしました

6月1日(日)18時~20時、札幌市清田区にありますセミナーレンタルスペース「ブリス ツリー」を会場に行われました、学習塾 笑華尊塾主催のイベント「伸びる可能性 あなたのお子様は発達障害じゃないかもしれません~今からできる『適切な働きかけ』とは」で、2回目の講演をさせていた...

 
 
6月の療育教室のご案内

6月の療育教室(発達相談、ことば伸び伸び教室)は次の通りに行います。 〇 8日(日)9時~16時 札幌市社会福祉総合センター 第1会議室 〇29日(日)9時~16時 札幌市教育文化会館 研修室304    料金は1時間3000円です。...

 
 
 現在、事務所を札幌市厚別区に置きながら、主に札幌市社会福祉総合センターの会議室をお借りして、こども発達相談やことば伸び伸び教室、療育セミナーや、
療育カウンセリング、講演などを行っております。
お問い合わせは、電話、又はメールでお問い合わせください。
(事務所電話)
(メールアドレス)
乳幼児の発達の遅れや発達障害に関する個別の療育相談について、札幌市で活動をしている

NPO法人 療育教室 楽しい広場 

です
©2023 NPO法人 療育教室 楽しい広場
bottom of page