子育て発達コラム 「言葉の遅れは障害なのか? 個人差の発達の遅れなのか?」
- 崇弥 伊澤
- 11月17日
- 読了時間: 2分
子どもさんの言葉の遅れの原因には大きく分けると、知的障害、自閉症などの発達障害、そして「個人差の発達の遅れ」が考えられます。
子育て発達コラムでは、言葉の遅れを「個人差の発達の遅れ」という視点から原因と改善方法を考えていきます。
言葉の遅れの原因が「個人差の発達の遅れ」だとしたら、具体的に何が原因として考えられるのか?
(!)お母さんとのかかわりが極端に少ない
(2)視覚情報を処理する能力がとても強いと思われる「視覚優位」がある
(3)物を触ったり音を聞くときに極端に不快に感じられる「感覚過敏」がある
(4)家庭の事情で祖父や祖母と日中過ごすことが多い
(5)お母さんとのかかわりは多いが、子どもさんを「大事に、大事に」育てている
今までの早期療育の活動を通じて挙げられる代表的なものが上記の内容です。5つの内容が独立している場合もありますし、いろいろ混ざり合っている場合もあります。
子どもは、言葉を覚え、言葉を話し、言葉でコミュニケーションをしていく能力をどのように発達させていくかと言えば、どのお子さんも同じく、毎日の日常の生活経験を通じて学習し能力を発達させていきます。
大人の場合と違って、幼児期の子どもさんの場合、生活環境は違いますが、経験する内容はだいたい同じです。
朝起きて、着替えをして、食事をとって、排泄をし、日中はお家でお母さんやお父さんと過ごしたり、保育園やこども園や幼稚園に行って過ごし、またお家に戻ってご飯を食べ、お風呂に入り、お母さんやお父さんと遊び、眠るという感じになるでしょう。
そして、一日の生活経験の流れと、上記の5つの内容をオーバーラップさせることで、どの生活経験が仕方が言葉の遅れに影響してくるのかが浮き彫りになってきます。
であれば、その遅れの原因であろう生活経験の仕方を変えることで、言葉の遅れを改善していきます。
以上が「個人差の発達の遅れ」という視点で言葉の遅れの原因を見つけていく考え方、そしてプロセスです。
