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日記

​楽しい広場のブログ

子育て発達コラム 「発達障害かどうかの線引きに悩む親御さんに向けて」

  • 執筆者の写真: 崇弥 伊澤
    崇弥 伊澤
  • 2 日前
  • 読了時間: 4分

 我が子が自閉症などの発達障害と診断されたりその疑いがあると言われたり、あるいは人に言われたわけではないけれど、親御さん自身で我が子が発達障害かもしれないと思われている場合があります。


 その中で、「本当に我が子が発達障害なのだろうか?」考えられている親御さんがおられます。そしてその時に「発達障害かどうかの線引きがむずかしい」と言われる方がおられます。今回はそういう方々に対しての内容です。


☆自分が親だったら何をするか?

 もし自分が、言葉の遅れや多動、かんしゃく、コミュニケーションに不安があるなど発達に不安をもつ子どもの親だとしたら、まず何をしたいかというと、「発達の不安の原因は何か?」を突き止め、その上で少しでも早くその不安を改善したい、ということです。


☆発達の不安の原因

 発達の不安の原因は、大きく三つあると考えます。

1 知的障害

2 発達障害(自閉症、ADHDなど)

3 個人差の範囲の発達の遅れ


☆「個人差の範囲の発達の遅れ」はどのようにして起きるのか?

 子どもさんの言葉の遅れなどの発達の不安の原因について、医学の面から医師が知的障害、発達障害と診断するのは、脳に何らかの機能障害があって、それが年齢を重ねていっても大きな発達の遅れが生じるということを意味しています。

 

 さて、同じ子どもさんの言葉の遅れなどの発達の不安の原因を考えるとき、脳に機能障害があるという医学の視点からではなく、子どもの生活経験からの視点、つまり子どもは日常の生活経験の中でいろいろなことを経験し学習して成長していくのだから、その中の何らかの生活経験の少なさや弱さや偏りなどの影響で発達の不安が生じるのではないか、という考え方です。



☆「発達の不安」イコール「障害」ではない

 これは至極常識的なこととは思いますが、言葉の遅れや多動などの発達の不安の原因が全て障害ではありません。日本中の幼稚園、保育園、こども園などで、発達に不安のある子どもさんが保育活動の中で成長したケースはたくさんあるでしょうし、我々療育教室 楽しい広場の活動の中でそういう子どもさんがたくさんおられました。


 一般的に考えて分かりやすいのは。どの年代でも「あなたは3才まで全然しゃべらなかった」と大人になって親から言われた経験のある方が多くいらっしゃるということです。つまり、3才までしゃべらない子どもさんがいたとしても、「しゃべらないからイコール障害児」ではないということの証になります。



☆「発達障害かどうかの線引き」で悩む親御さんへ

 例えば、我が子に言葉の遅れがあってそれを改善したいというお子さんと親御さんが、療育教室 楽しい広場の発達相談に来られて、その原因が何らかの生活経験の影響であることをお伝えした時、すでに発達障害の診断が出ていたり、親御さん自身で我が子に発達障害の疑いがあるのではないかと思われている場合、「発達障害かどうかの線引きが難しい」と言われる親御さんもおられます。


 「発達障害かどうかの線引き」は、医学的診断なので医師しかその判断ができません。それを医師以外のものがすることはできません。


 しかし、これまでにも述べてきました通り,発達の不安の原因は発達障害や知的障害などの医学的な原因だけではありません。「何らかの日常の生活経験の影響による発達の不安」が十分に考えられます。


 その上で、どうしても「発達障害かどうかの線引き」に悩まれるのでしたら、通われている児童デイサービスなどの療育の考え方、方法を提示していただいて、それと「何らかの日常生活の経験が影響して発達の不安を生じていると考えられるので、その影響を与えているであろう生活経験を改善することにより発達の不安を改善していこう」という療育の考え方、方法論を比較して、最終的に親御さんが判断されてはどうでしょうか。


 療育教室 楽しい広場としては、そのように考えます。 以上です。







 

 
 

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