子育て発達コラム 「発語までのチェックポイント」
- 崇弥 伊澤
- 11月24日
- 読了時間: 2分
療育教室 楽しい広場では、言葉の遅れなどの発達不安について「個人差の発達の遅れ」の視点から原因を考えていきます。
今回は発達の不安の中でも一番多く重要な、言葉の遅れ、その中でも「発語の遅れ」に焦点を当てます。
発語までにはそれまでの発達の流れがあります。療育教室 楽しい広場でも言葉を含めた「認知」「言語」「情動・人とのかかわり」という分け方で、発達の流れを「子ども発達概略表」にまとめ、それを基準にして相談や指導の業務を行っています。
言葉の発達にはいろいろな考え方、理論があります。療育教室 楽しい広場では発語を含めた言葉の発達には「認知能力と社会性の発達」が重要と考えます。それに加えて、発語をするには「声を出す」ということが当然ですが必要になります。
さて、それを基に「発語」までの発達の流れを見ていくとき、4つのチェックポイントがあります。
(1)延滞模倣(1才半頃)
(2) 命名の爆発(1才半頃)
(3)意図的身振りコミュニケーション(1才頃)
(4)声を出す
上記の4つの中で(1)(2)が認知面の発達、(3)が社会性の発達、そして(4)はそのまま「声を出す」です。
認知面の発達については、ピアジェの認知発達段階説を中心とした認知発達論を基本に、そして言葉の発達の社会性については、アメリカの認知心理学者であるトマセロが中心になって提唱した「社会的相互作用を重視する言語発達の考え方」を基本として考えています。
次回は「発語までのチェックポイント 1」として、「延滞模倣」について考えていきます。
