top of page
日記

​楽しい広場のブログ

子育て発達コラム 「子どもを自由に伸び伸びと育てているお母さん」

  • 執筆者の写真: 崇弥 伊澤
    崇弥 伊澤
  • 2月5日
  • 読了時間: 2分

 子どもが元気にたくましく育ってほしいという願いをもって、自分の子どもさんを「自由に伸び伸び」と育てられているお母さんがおられると思います。毎日子どもがニコニコ笑顔で過ごすのを見ているのがうれしい、という感じなのでしょう。さて、そういう状態が2才から3才頃まで続きますと、問題点も出てきます。

 一つは「言葉が遅れる」可能性があるということ。二つ目は自分の思う通りにならないと大声を出して騒ぎだす「かんしゃく」が多くなる可能性があるということ。三つ目はお家にいても外に出てもじっとしていることができない「多動」の状態になる可能性があるということです。

 今回は一つ目の言葉の遅れについてです。多分お母さんは自分の子どもさんが自由に伸び伸び過ごすためには、毎日の生活の中で子どもさんがやりたいようにさせている可能性があります。もしそうだとしたら、やはり子どもさんは自分の思う通りにできるので「お母さんとしゃべる必要がない」「伝え合う必要がない」状態にあると考えられます。そうであれば、「伝え合う」経験の延長上に「発語」や言葉の発達があると考えたとき、言葉の発達が遅れる可能性があると考えられます。子どもさんを「大事に大事に」育てているお母さんとの共通点が見えてきます。

 このような状態にあると感じられた場合、お母さんには子どもさんと「伝え合う経験」をどんどん増やすようにアドバイスをしています。手っ取り早いのは「待つ」とか「我慢する」などの自分の思う通りにならない場面をたくさん経験させることです。嫌が上でも「伝え合う」ことが増えていきます。本来「もうちょっと待ってて」ですとか「もうちょっと我慢して」という場面は、2才・3才と大きくなるにつれて増えていきますが、「自由に伸び伸び」育てた場合は、お母さんが意図的にそういう場面を作らなかった可能性があります。ですので、本来の普通の日常生活に戻せば「自分の思う通りにならない場面」というのはそこら中にあるということですね。これにはお母さんにもエネルギーが必要ですが、そこは子どもさんの言葉の発達を伸ばすためにひと踏ん張りしていただければと思います。









 
 

最新記事

すべて表示
12月14日(日)に療育教室を行います

12月14日(日)9時~16時、札幌市社会福祉総合センター 第1会議室で療育教室(こども発達相談、ことば伸び伸び教室)を行います。料金は1時間3000円です。  言葉が遅い、多動で落ち着きがない、かんしゃくが激しい、コミュニケーションに不安がある、友だちとトラブルが多い、先生の一斉指示が通らないなどの幼児期の子どもさんの発達の不安について、子どもさんの生活経験の影響による「個人差の範囲の発達の遅れ

 
 
子育て発達コラム 「発達障害かどうかの線引きに悩む親御さんに向けて」

我が子が自閉症などの発達障害と診断されたりその疑いがあると言われたり、あるいは人に言われたわけではないけれど、親御さん自身で我が子が発達障害かもしれないと思われている場合があります。  その中で、「本当に我が子が発達障害なのだろうか?」考えられている親御さんがおられます。そしてその時に「発達障害かどうかの線引きがむずかしい」と言われる方がおられます。今回はそういう方々に対しての内容です。 ☆自分が

 
 
子育て発達コラム 「言葉を話し出すために重要な能力と経験」

子どもが言葉を話し出すために、どのような能力と経験が特に重要か、というのが今回のテーマです。 ☆子どもが言葉を出すために重要な能力と経験 1 認知能力 (1)物理世界の認知能力 ①問題解決(手段ー目的関係) → 例えば、人形の上に布をかけていたとして、布の下に何があるか見たい(目的)ので、手で布を取る(手段) ②記憶 → あるものをイメージとして脳の中で覚えておく ③カテゴリー化 → 物事をその特

 
 
 現在、事務所を札幌市厚別区に置きながら、主に札幌市社会福祉総合センターの会議室をお借りして、こども発達相談やことば伸び伸び教室、療育セミナーや、
療育カウンセリング、講演などを行っております。
お問い合わせは、電話、又はメールでお問い合わせください。
(事務所電話)
(メールアドレス)
乳幼児の発達の遅れや発達障害に関する個別の療育相談について、札幌市で活動をしている

NPO法人 療育教室 楽しい広場 

です
©2023 NPO法人 療育教室 楽しい広場
bottom of page