この夏、仕事の関係でタイのバンコクに住んでいる長男夫婦たちと一緒に、ご縁があってバンコクのスラム街にある孤児院を訪問しました。ここは公立ではなく民間の方々が運営をされているところでした。
中はよく整頓されていて、日本の保育園のように乳児から年長さんくらいの子どもさんが50人くらいいて、たくさん子どもさんが一緒に遊べるような大きな部屋で、我々もそこで子どもさんたちと過ごしました。
私は2才か3才くらいの子どもさんのところへ行き、しばらくおもちゃで遊んでいるうちに、そばに小さい太鼓がありましたので、それをたたきながら「とんとんとんとんひげ爺さん」や「グーチョキパーで何つくろう」「むすんでひらいて」「やきいもグーチーパー」「おべんとうばこのうた」などの手遊び歌を手当たり次第に歌っていると、周りの子どもさんたちも一緒に動き始めてくれて、最後は「おもちゃのチャチャチャ」で大盛り上がりでした。とてもうれしかったですね。
もちろん私は日本語で歌いましたが、孤児院ということもあって大人の気持ちのぬくもりが恋しかったのかもしれません。子どもたちは物の取り合いや喧嘩もしていましたが、同時に人と一緒にいる楽しさも感じていました。
ありふれた言い方になりますけれど、子どもはタイも日本も同じだと思いました。多分、人間の根本は同じだと感じたのかもしれません。そして、幼児教育というものが人間の根本、人間の土台をつくるためにとても重要なものだと再認識しました。