top of page
日記

​楽しい広場のブログ

なぜ子どもさんの興味がどんどん移り変わるの?

  • 執筆者の写真: 崇弥 伊澤
    崇弥 伊澤
  • 2024年9月8日
  • 読了時間: 2分

 2才代、3才代の子どもさんで、お家や保育園・幼稚園などで遊んでいるとき、例えば積み木で遊んでいるかと思えば、ほかの友だちが遊んでいるブロックで遊びたくなってそれを取ってしまったり、かと思ったら、遠く離れたところにふらふらと歩いて行ったりするような子どもさんが、おられると思います。「じっと一つのことで遊べない」という感じです。


 こういうお子さんがいたとき、知的障害や自閉症などの発達障害以外からその原因を考えてみます。まず。原因として一番考えられるのは、このお子さんが「視覚優位」という身体的特徴があるのではないかということです。「視覚優位」というのは、写真を撮るようにしての視覚的な情報の処理の能力ががとても強い、ということです。

 こういうお子さんの場合、記憶力が抜群に良い、2才代・3才代で平仮名や数字などに興味をもち読むことができる、絵本や図鑑が大好きなどの特徴があります。だとしたら、例えば保育園の一つのスペースでみんなと一緒に遊んでいるとき、他のお子さんたちより細かいところまでよく見えると思われますので、自分の興味のあるものがたくさんあれば、いろいろなところへ行きたがると考えます。


 そして「じっと一つのことで遊べない」原因がもう一つ考えられます。それは「相手を見て、人の話を聞く」という「コミュニケーションの基本」ができていないのではないかということです。子どもさんたちは、お母さんを中心に大人と遊びながら、相手を注目し、人の話を聞くことを自然に学んでいきます。ところが、そういう大人と遊ぶ経験が少なく一人遊びが多いと、他の人にかまわず自分の興味のある所にどんどん行ってしまうということが考えられます。


 人や物を「注目する」ということは、いろいろな刺激を受け入れるという面でとても重要なことです。幼児教育の分野で七田式教室があります。その指導方法の中で、20枚あるいは30枚くらいある絵カードを名前を言いながらどんどん見せていく「フラッシュカード」という方法があります。対象となる子どもさんは2才・3才くらいのお子さんから、下は6か月くらいの赤ちゃんも含まれます。ではフラッシュカードは何のために行うかといいますと、「注目する」ということ身に付けることです。それだけ、人やものを注目し人の話を聞くという「コミュニケーションの基本」を身に付けるということは重要な能力であるということが言えます。


 以上が「子どもさんお興味がどんどん移り変わる」「じっと一つのことで遊べない」障害以外の考えられる理由です。



 

 
 

最新記事

すべて表示
12月14日(日)に療育教室を行います

12月14日(日)9時~16時、札幌市社会福祉総合センター 第1会議室で療育教室(こども発達相談、ことば伸び伸び教室)を行います。料金は1時間3000円です。  言葉が遅い、多動で落ち着きがない、かんしゃくが激しい、コミュニケーションに不安がある、友だちとトラブルが多い、先生の一斉指示が通らないなどの幼児期の子どもさんの発達の不安について、子どもさんの生活経験の影響による「個人差の範囲の発達の遅れ

 
 
子育て発達コラム 「発達障害かどうかの線引きに悩む親御さんに向けて」

我が子が自閉症などの発達障害と診断されたりその疑いがあると言われたり、あるいは人に言われたわけではないけれど、親御さん自身で我が子が発達障害かもしれないと思われている場合があります。  その中で、「本当に我が子が発達障害なのだろうか?」考えられている親御さんがおられます。そしてその時に「発達障害かどうかの線引きがむずかしい」と言われる方がおられます。今回はそういう方々に対しての内容です。 ☆自分が

 
 
子育て発達コラム 「言葉を話し出すために重要な能力と経験」

子どもが言葉を話し出すために、どのような能力と経験が特に重要か、というのが今回のテーマです。 ☆子どもが言葉を出すために重要な能力と経験 1 認知能力 (1)物理世界の認知能力 ①問題解決(手段ー目的関係) → 例えば、人形の上に布をかけていたとして、布の下に何があるか見たい(目的)ので、手で布を取る(手段) ②記憶 → あるものをイメージとして脳の中で覚えておく ③カテゴリー化 → 物事をその特

 
 
 現在、事務所を札幌市厚別区に置きながら、主に札幌市社会福祉総合センターの会議室をお借りして、こども発達相談やことば伸び伸び教室、療育セミナーや、
療育カウンセリング、講演などを行っております。
お問い合わせは、電話、又はメールでお問い合わせください。
(事務所電話)
(メールアドレス)
乳幼児の発達の遅れや発達障害に関する個別の療育相談について、札幌市で活動をしている

NPO法人 療育教室 楽しい広場 

です
©2023 NPO法人 療育教室 楽しい広場
bottom of page