top of page
日記

​楽しい広場のブログ

「視覚優位」が原因での、発語の遅れの改善の方法

 発語が遅れるということは、お母さんとの「伝え合い」が少ないのではないかと考えます。改善の方法としては二つ考えられます。


まず一つは、お母さんと子どもさんが一日のうち5分でも10分でも良いので一緒に遊んでもらうようにします。遊び方は、積み木、ブロック、粘土、レゴ、お絵かき、塗り絵など子どもさんが好きなおもちゃなどで遊んでください。絵本の読み聞かせも良いです。

 遊ぶときは黙って遊ぶことはないと思いますので、一緒に遊ぶことにより、お母さんが発する言葉の他に、感情や気持ち、意思などを、声や動作・表情・視線・ぬくもりなどで伝え合う経験を重ねることで、子どもさんが相手に「伝えたい」という経験をたくさん積み重ねることにより、その延長上に「発語」が出てくると考えます。

 時間については、お母さんには「お母さんの安心感」というアドバンテージ(有利さ)がありますから、なかなか時間がないお母さんでも、5分、10分の短い時間でも大丈夫です。これまでにも、たくさんの子どもさんたちがそれで変わっていきました。


 二つ目は、日常生活のいろいろな場面、具体的には食事、着替え、トイレ、風呂などの場面でお母さんに一言でよいので子どもさんに言葉がけをしてもらうようにします。例えば「さあ、靴を履こう」「おしっこ行こう」「お風呂の時間でーす」「ピーマン食べた?」などです。そしてそれは、もし一声かけた後子どもさんが声や表情・動作などで反応をしてくれたら、「伝え合う」経験になるということなのです。

閲覧数:13回

最新記事

すべて表示

子どもにとって、「食べ物」と「ぬくもり」のどちらが重要か?

前回のブログ「なぜ、子どもはかわいいのでしょう?」の中で、親子の間に形成される愛着関係が、生得的に備わっているのではないか、というイギリスの児童精神科医ボウルビィの考え方を紹介しましたが、今回はそのボウルビィの考え方の妥当性を立証したと言われている、サルの乳児に関する実験を...

なぜ、子どもはかわいいのでしょう

一般的に発達心理学では、親と子の間で見られるような緊密で情緒的な結びつきのことを「愛着関係』と呼びます。かつて、こうした関係は、乳児が何よりも自らの基本的欲求(飢えや渇き)の充足を求めて親に依存するようになる結果、あくまで二次的に生じてくると説明されてきました。つまり、食べ...

お母さん、お子さんと遊んでますか?

療育教室 楽しい広場での発達相談で一番多いのが「言葉の遅れ」です。2才・3才になっても発語がない、発語はあるが数が10個もないなどです。療育教室 楽しい広場では、言葉の遅れの原因をお子さんの生活経験を分析することにより、何か必要な生活経験が少ない、弱い、偏っているなどがない...

bottom of page