top of page
日記

​楽しい広場のブログ

「真似をする」の何がすごいのでしょう?

  • 執筆者の写真: 崇弥 伊澤
    崇弥 伊澤
  • 2024年9月9日
  • 読了時間: 2分

「真似をする」ということは、心理学などの専門用語で言いますと「模倣する」ということです。発達心理学を基盤にしますと、だいたい1才半前後を目安として子どもさんたちは真似をし始めます。一番分かりやすいのは真似をして「手遊びをする」があります。あるいはものを使って動作を真似する、例えばテーブルを布で拭く真似をする、ブラシをもって髪にあててブラシをかける真似をする、あるいは家庭で使う掃除用のモップをもって床を拭く真似をするなどです。この「真似をする」言い換えると「模倣する」は、発達上とても重要なことと考えられます。

 では、「真似をする」「模倣する」ということの何が重要なのでしょう?「手遊び」で言えば「人を注目する」ということがとても重要なことです。そしてものを使って動作を真似る場合は「ものの用途が分かる」ということも重要になるかもしれません。

 しかし、ここでものを使う使わないを含めて、「真似をする」「模倣する」ということの重要な点は「物事の順序を記憶することができる」ということなのです。「物事の順序を記憶すること」がそれ以降の記憶力の飛躍的な伸長につながるのです。そしてそれはことばを使ったコミュニケ―ション、更には考える力につながっていきます。

 そう考えますと「絵本の読み聞かせ」というのも、「物事の順序を記憶する力」を伸ばす上では重要な遊びということになります。

 百年以上にわたって行われてきた幼児教育は伊達ではないということですね。

 
 

最新記事

すべて表示
11月9日(日)療育教室を行います

11月8日(日)、札幌市社会福祉総合センター 第1会議室で、楽しい広場の療育教室(こども発達相談、ことば伸び伸び教室)を行います。  子どもさんには、それぞれ「発達の地図」があります。そしてその中の個々のお子さんの「発達の現在地」を探し、そこから言葉の遅れやコミュニケーションの不安、多動、友だちとトラブルが多い、先生のお指示が通らないなどの発達の不安の原因を見つけ出し、そこから発達の不安を改善して

 
 
子育て発達コラム「3才児から自分の行動をコントロールし始める」

発達心理学では、3才頃からどんどん伸びていく「自分で自分の行動をコントロール能力」を「自律性」と呼んでいます。  一般的に「自分で自分の行動をコントロールする」という場合、2種類あると考えられます。一つは「自分のため」、二つ目は「人とのかかわり方のため」  仏教の曹洞宗の大本山である永平寺では、長い間雲水(修行僧)の厳しい修行が行われています。映像や本などでその厳しさは伝わってきます。しかし「本当

 
 
10月26日(日)に療育教室を行います。

10月26日(日)、楽しい広場の療育教室(こども発達相談、ことば伸び伸び教室)を行います。会場は、札幌市社会福祉総合センター 第1会議室で、料金は1時間3000円です。  療育教室 楽しい広場では、言葉が遅い、コミュニケーションが不安だ、多動で落ち着きがない、友だちとトラブルが多い、先生の指示が通らないなどの、子どもさんの発達の不安に関して、その原因を「発達の個人差」から考えていきます。  子ども

 
 
 現在、事務所を札幌市厚別区に置きながら、主に札幌市社会福祉総合センターの会議室をお借りして、こども発達相談やことば伸び伸び教室、療育セミナーや、
療育カウンセリング、講演などを行っております。
お問い合わせは、電話、又はメールでお問い合わせください。
(事務所電話)
(メールアドレス)
乳幼児の発達の遅れや発達障害に関する個別の療育相談について、札幌市で活動をしている

NPO法人 療育教室 楽しい広場 

です
©2023 NPO法人 療育教室 楽しい広場
bottom of page