top of page
日記

​楽しい広場のブログ

「模倣」の重要性について

  • 執筆者の写真: 崇弥 伊澤
    崇弥 伊澤
  • 2024年6月26日
  • 読了時間: 2分

生まれて6か月くらい頃から、子どもさんは「いないいないバー」が大好きになります。それはピアジェの理論に基づいて認知的な発達から説明をしますと、「物の永続性」という「物が見えなくても物は物として存在する」という物の概念の基本が、頭の中にできたということを示しています。


さて、同じくピアジェの理論に基づいて考えていきますと、1才から1才半くらいのころから「ふり遊び」というものが現れます。例えば「テーブルを拭く」「くしを髪にあてる」「モップを床の上で動かす」などです。これらは「模倣」の始まりということができます。


「模倣」というのも、認知的な発達の上で重要なポイントです。このころから子どもは「目の前になくても、頭の中で思い浮かべて操作を行う」ということができるようになっていきます。これを専門的には「表象的思考」といいます。


そしてもう一つ、それまでのお母さんを中心とした大人とのやり取りを通して、「物事の順序を記憶する」ということができるようになります。「テーブルを拭く」ということも「、「くしを髪にあてる」ということも、「モップを床の上で動かす」ということもきわめて短いですが、順序を記憶していないとできません。そして、実はこのことがその後の記憶力の飛躍的な伸長につながっていきます。


基本的のはこの二つの能力が発達することによって、「模倣」ができるようになると考えられます。


「ふり遊び」をお母さん、お父さんも是非楽しんでくださいね。









 
 

最新記事

すべて表示
9月15日(月:祝日)発達相談を行います

9月15日(月:祝日)に、9月1回目の発達相談を行います。会場は、札幌市教育文化会館 研修室304で、料金は1時間3000円です。  療育教室 楽しい広場は、言葉が遅い、多動・落ち着きがない、友だちとトラブルが多い、先生の指示が通らないなどの発達の不安について、『発達の個人...

 
 
子育て発達コラム 『がまんを身に付ける』

よくインターネットで発達障害児支援を行う児童デイサービスの発信が見受けられます。その中で「幼児期の発達障害児の特徴」を挙げられているところがあります。その中で「かんしゃく」がその特性の一つとして入っています。  我々、子どもの発達の流れを把握した上で、個々の子どもさんの生活...

 
 
 現在、事務所を札幌市厚別区に置きながら、主に札幌市社会福祉総合センターの会議室をお借りして、こども発達相談やことば伸び伸び教室、療育セミナーや、
療育カウンセリング、講演などを行っております。
お問い合わせは、電話、又はメールでお問い合わせください。
(事務所電話)
(メールアドレス)
乳幼児の発達の遅れや発達障害に関する個別の療育相談について、札幌市で活動をしている

NPO法人 療育教室 楽しい広場 

です
©2023 NPO法人 療育教室 楽しい広場
bottom of page